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2009年 01月 01日
新年明けましておめでとうございます。
昨年の暮れに、長年お世話になっている「シビックプライド研究会」から本が出ました。 政治で経済で文化で、そして何より日常生活で、「シビックプライド」は豊かな都市を、実りある人生を育んでいく原動力です! 今年もよろしくお願いいたします。 #
by rystail
| 2009-01-01 17:36
| BOOKScape
2008年 03月 28日
新宿中央公園でお弁当を食べた。桜の周りにはたくさんの人々が集まって、思い思いに過ごしている。気候も過ごしやすくなり、青空の下、満開の花々に囲まれて、気の知れた仲間と食べる昼食は、この上なく豊かな時間だ。桜の花の果敢なさが、このような気分にさらに拍車をかける。
桜にはたくさんの種類があるが、ソメイヨシノが開花するこの2週間、日本はほんとに特別な国になる。後輩が言っていた「桜の開花がニュースになる国って、すてきじゃないですか」というJR東海のキャッチフレーズのとおり、こんなにもすべての人々の関心を集め、幸せな気分をもたらすことのできる文化は、他にはなかなか思い当たらない。 造園の仕事の最大の成果は今もなお「お花見」をプロデュースすることにあるのではないかと思ってしまう。街に桜を植えることで、人々に幸福な生活を贈ることができる。 「お花見」に匹敵する新しいパブリックライフの創造ににチャレンジしていきたい。 毎日のニュースでとりあげられるような、屋外で人々が楽しく過ごせるためのきっかけを提案してみたい。 それはおそらく、シンプルで誰もが共有できる、なんていうことのない口実に過ぎないのだろうと思う。いつだって、晴れた昼下がりに、屋外で過ごすのは気持ちのいいものだ。多くの人々と何かを共有できている感覚も都市生活の魅力の大きなひとつである。 それを許容し助長するような、「文化」としての風景が共有されれば、僕たちの生活により豊かな時間が増えるに違いない。 #
by rystail
| 2008-03-28 23:16
| LANDSCAPE
2007年 12月 07日
久しぶりにクリチバの中村さんと再会することができた。相変わらずお元気そうで、日本でのハードな講演スケジュールをこなしておられる真最中。
「都市は人間が幸せな生活を送るためにつくったもののはず。どうして都市問題などが起こりうるのか。都市は解決のための存在だ。」ジャイメ・レルネルさんから受け継いだこのような考え方は、本当に正論で、またこれが、本当に実践されているので、説得力がある。 最初にクリチバを知ったときには、途上国の地方都市だからと思っていたが、今は違う。都市の専門家たちの強い思いがクリチバを今のような都市にしたのである。 目下のお仕事はブラジリアの都市再生とのこと。レルネル事務所の叡智をもってすれば、かのブラジリアも人間都市に生まれ変わることだと確信している。 「市民と一緒に、分かりやすく、シンプルに、すぐに対応することが大切」 都市に関わる人間として尊敬できる大切な大先輩の一人である。 #
by rystail
| 2007-12-07 00:31
| LANDSCAPE
2007年 10月 28日
朝「建物探訪」は、みかんぐみ曽我部さんの自邸。北側斜面の三角旗竿敷地というかなり特殊な立地。それだけに設計のやりがいがあるというか、工夫しがいがあるというのか、かなり素敵なお家です。それは、もちろん。
夜「情熱大陸」は、環境運動家 辻信一。まずは、自分が本当にいいと思うことから、なんでもナマケる。そんな姿勢が100万人のキャンドルナイトにまでつながっていく。 どちらも、自分のスタイルを毎日の生活の中で貫いて、それがプロフェッショナルになっている。果たしてどちらが優れているかという話ではないとは思うが、やっぱり「建物」に閉じこもっていては、その影響度合いが少なそう。100人が通う幼稚園を設計しても、1万人が入る競技場を設計しても、やっぱり100万人で同時に何かを共有するレベルまではなかなか行かないのではないか。 おなじ何かを設計するのなら、もっと都市へ出て、もっとたくさんの人に触れる場所をつくる方が波及効果は大きいはず。そうしたいけどできない、ということではきっとないと思う。曽我部さんがやっているのも辻さんがやっているのもどちらも、その人のスタイルの問題だから。 住宅を超えて、多くの人が共有する街並みや都市を紹介して、「いやいや、いいですねえ~」と渡辺さんがウンチクを述べて、自分もこういう街に住んでみたいなとか、こういう都市をつくるのに参加してみたいなと思えるような番組もあっていいんじゃないでしょうか。もう、みんな住宅は分かって来ているような気がする。 その街が、どういう思いでつくられたとか、どういう工夫があるとか、住んでいる(計画や設計のプロでない)人が誇らしげに、かつやや恥ずかしげに案内するとか、渡辺さんが都市を語るためのボキャブラリーを豊富に持つようになるとかすれば、きっと、アド街や旅番組みたいにはならないと思うけどなあ。 #
by rystail
| 2007-10-28 23:42
| LANDSCAPE
2007年 08月 15日
ベンチが僕を呼んでいる。
木陰で一人の時間をそれなりに楽しんでいるようでもあるし、誰かに話しかけて欲しそうでもある。 いずれにしても、ベンチの存在が風景の質感を高めていることに違いはない。ベンチがそこにあることで、自分がそこに座っている風景が思い描かれる。自分がそこに座って、そこからみえるであろう風景が思い浮かばれる。 ベンチが風景を呼んでいる。 #
by rystail
| 2007-08-15 23:39
| LANDSCAPE
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